音ゲーの成果について考えた話

Twitterを見ていると、「今日は成果が無かった〜」というような話を割と見かけるので、いろいろ考えてみた話です。

 

あくまで「物事の考え方/自分はこう考えて音ゲーやってるよ」って話なので、ご意見等ありましたらコメントでお願いします。

 

 <きっかけ(参考文献)>

 

ある日、DOLCE.氏のこんなTweetが流れてきて、実際にインタビュー内容を読んでみて「なるほどな〜」となり、

その日の仕事帰りにiTunesカードを買い、電子書籍を初めて購入しました。

 

・勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」

・勝負論 ウメハラの流儀

・1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀

(※Amazonへのリンクですがアフィとかは無いです。一応。) 

 

もうどう見てもファンです。本当にありがとうございました。

 

 

<ざっくりしたまとめ>

もちろんウメハラ氏のメインは格ゲーなのですが、勉強でもスポーツでも仕事でも万事にわたる考え方だと思ったので、今回は音ゲーの場合を考えようと思います。

本の内容を3行でまとめるなら

 

・成長できたと思えるハードル自体は低く

・「結果を出す」ことよりも「発見する」ことで成長する

・少しずつでいいから常に変わり続けること

 

という感じでしょうか。

もちろん読んでいて、なるほどと納得したこともあれば、そうかな?と思ったこともありましたが、一つ一つは多すぎて書き切れないので、詳しくは本を買って読んでみてください。(ステマ)

先日、某大会に出場したときも、大会に対する心構えや考え方についての話はとても参考になりました。

 

 

音ゲーにおける「成果」とは?>

そもそも成果とは「あることをして得られたよい結果」*1だそうなので、パッと思いつくのは

 

・新規クリア(フルコン、パーフェクト)を達成した

・スコアが伸びた*2

 

あたりでしょうか。

新規クリアやらフルコンやらが全く無かった時や、全くスコアが伸びなかった*3時は、「今日は成果が無かった」と感じるのかもしれません。

 

が、これに先ほどのまとめの1番目を当てはめて

 

・多少簡単な譜面でも未プレイからクリアできたら成果である

 

と考えるようにすると、「今日は成果が無かった」ってことはまず無くなるのではないでしょうか。

よほどの廃人やり込んでいるプレイヤーでなければ未プレイ譜面は残っているでしょうから、少なくともクリアした数は増えるわけですし、全曲ハイスコアランキングがあるようなゲームだと、1曲分のスコアでランキングは上がると思います。(※もちろん点差によっては上がらない時もあります)

 

また、未プレイの譜面にあった配置が上位譜面の練習になることもよくあります。

チュウニズムで「下位譜面を埋めろ」と言われて、Lv10あたりの未プレイ譜面を埋めたら、Lv12とかが次第に出来るようになっていった、というのは結構な方が経験したのではないでしょうか?(自分もです)

 

 

<未プレイと言ってもEASYとかBASICなんてやってても楽しくないし、別に上手くならないんじゃないの?>

という声が聞こえてきそうですが。

昨日までの自分の記録よりクリア数としては良くなっているのだから、何も成長してないとは言い切れないのではないでしょうか。

簡単な譜面でもやり続ければ精度の向上が見込めますし、精度の面で何か発見があれば、その発見を「今日の成果」としてしまえば良いと思います。(この考えはもう一度出てきます)

 

しかしながら、正直なところ「Lv1から順番に全て埋めていく」というのは、技術面の上達に関して考えると凄まじく遠回りになってしまうので個人的にはオススメはしません。*4

やはり上位の難易度はそれ自体に触れていかないと出来るようにはなっていかないようで、「1→2→3…と埋めてきて10まで来たけど、10は全然出来るようにならないしもう無理なのかな」と、モチベの低下を引き起こしかねません。*5

 

ここ最近、自分はチュウニとボルテをメインでやっていますが、特にボルテは未クリアが無数にあるので

 

その日の初めの1〜2クレはウォーミングアップとして、(未プレイの)適正ちょい下の譜面をやる

→この時点で6〜8曲程度新規クリアが増えて「成果」になる。

 

・その後、適正レベル付近の未クリア譜面をやる→最終ステージは適正よりちょっと上の譜面に特攻する

→クリアできればもちろん「成果」になる。

 

・クリアできなくても、どこをどう改善すれば(ミスが減るようなプレイをすれば)クリアできるのか、譜面や動画を見て研究したり知人に聞いたりしてヒントが見つかれば、今日はクリアできなくても「成果」であると考える。

 

…というように(本を読む前は成果がどうとか意識していませんでしたが)やっていたら、未クリアはガンガン埋まるし、ちょい低レベル譜面のスコアはどんどん伸びていくしで最近だんだん怖くなってきています()

特に3つ目は、先のまとめの2個目の「発見すること」を意識した感じで書きましたが、そこまで厳密に考えず、譜面を見て「次回はここを気をつけよう、ここはこう押してみるか」くらいの意識で全然問題ないと思います。

 

 

<スコアを伸ばすとき>

ここまでクリア面の話ばかりだったので、今度はスコア面の「成果」を考えてみようと思います。といっても、今までに書いた部分とだいたい同じで、

 

・1点伸びれば「成果」とする。

 ・スコアが伸びなければ、どこをどう改善すれば(Goodが減れば)点が伸びるのかが分かったのなら、今日は伸びなくても「成果」であると考える。

 

基本的にミスが減ればスコアが伸びるわけで、

ノーミスならGoodが減ればスコアが伸びるわけで、

全部PERFECTで拾えれば理論値です。すごーい!やったね!*6

別に今日できなくても、「次の時にここを改善できればスコアが伸びる」って分かれば、それが今日の成果になるのだと思います。

 

あ、ソーシャル音ゲータイプの「ガチャで引ければスコア伸びる」みたいなのは、まずお金貯めていっぱいガチャ回して強いキャラ引いてください。*7

 

 

<癖がついてしまったとき>

成果とはちょっと離れてしまいますが、特にフルコンやパーフェクトを狙う段階の時に、

 

前までできなかったところができるようになった

→他のところが(以前できた時と同じ押し方をしているはずなのに)できなくなってしまった

→何回やってもフルコンできない!

 

というやつです。この「前はできていたのに」という事が意外と厄介で、「次のプレイではきっと上手くできる!」と思ってしまって*8粘着してしまい、結局できないまま帰る、というのを経験した方もきっと少なくないのではないでしょうか。

一般的には癖が抜けるまで譜面自体を放置するのがいいらしいですが、

 

・ちゃんと押せていたところも押し方を変えてみると、もっと安定する押し方があるかもしれない。

 

というのは、BeatStreamをやっていた時によく経験しました。まとめの3個目、「常に変わり続けること」です。

もっといい押し方があるかもしれないし、もちろん無いかもしれません。発見できたのならそれを採用すればいいし、無ければ一度元の押し方に戻ってみると、意外にも癖が抜けていたり、また新しい発見があったりなかったりします。

 

  

 <結論>

・未クリア埋めよう

・伸びなくても改善方法を見つけて実践しよう

・いろいろ変えて試してみよう

 

って感じです。あと、前日はよく寝ましょう。

 

 

*1:手持ちの電子辞書の広辞苑より

*2:かつ、自分の納得できるスコアである

*3:あるいは伸びていてもあまり納得できないスコアだった

*4:「ものすごく高い山脈を登るときは、そこそこの高さの山から登り始めれば頂上まで到達できるが、ものすごく低い山から登ろうとすると遠回りになり過ぎてしまう」みたいな内容の漢文が、10年くらい前にセンター試験の国語で出題されたことがあります。

*5:jubeatやリフレクやBeatStreamで実際に経験してきた

*6:なぜビースト2で「すごーい!ぱちぱち〜!」は削除されたのだろう…

*7:目当てが出た、が成果になるとすれば、出るまで引く、以外に取れる手段が無いと思う

*8:「勝てる根拠が無いときほど危うい」とウメハラ氏も書いています