映像が終了、暗転して館内の明かりがついた直後に、後ろから聞こえてきた幼女先輩の
「すごかった…」
という感想がとても印象的だった映画の話です。
<前置き(きっかけ)>
もともとは
「女児向けアニメ」
「ゲーセンやおもちゃ屋で、カードを集めて遊ぶゲームがある」
「やたら判定が厳しい*1音ゲー」
という感じの認識だったアイカツ!だったのですが、その認識を一転させたのが、フォロワーさんたちと一緒にご飯を食べていた時に見せられたアニメ本編のライブシーンが想像以上のクオリティの高さだったことです。5人中未視聴だった3人が声をそろえて「すげぇ!」って言ったのを今でも覚えています。
とはいえ、その時点で無印の放送は既に130話以上になっており、視聴組に「とりあえず52話まで見てほしい」「とりあえず101話まで」と言われて「お、おう…」となったのですが、
半年後くらいにiOSアプリ「アイカツ!フォトonステージ!!*2」が配信され、雑食系音ゲーおじさんであるところの自分は早速DL。フォトカツ!からアイカツ!キャラを知り、wikipediaを読んで「なるほど、こういうストーリーなのね」と知りました。
フォトカツ!配信間もなくして2016年3月にアイカツ!が最終回を迎え、4月からアイカツスターズ!が始まることが発表され、主人公の名前を見た瞬間に「これは見なきゃいけないやつだな…」となり*3、今に至ります。(基本的にアニメはニコニコ動画で見ているため、地上波からは1週遅れです)
そんなフォトカツ!、アニメはスターズ!から入った自分が劇場版を見ての感想です。
若干(?)のネタバレがあります。
フォトカツ!(と、主にTL上で流れている)のキャラの知識しかなくても存分に楽しめる、すごいおもしろい話でした(小学生並の感想)。
正直なところ、フォトカツ!ストーリーは一通り読んでいるとは言え微妙に全員の名前が覚えきれていないので「ここでこのキャラが出るか~!」っていうのは全部を共有しきれないのですが、みんなの特徴のある行動や決め台詞*4をほぼ網羅して視聴者のツボをついてくる展開だったのではないかと。普通にバイクで飛んでいけばいいのに無理やり崖を登るところとか、宇宙空間での戦闘のニュータイプ音*5にもニヤリとさせられました。
前作からの繋がりや伏線は全部回収して「うんうん、こうなんだよな~さすが分かってる~」って納得したいタイプの人間なので、きっと無印のほうを全部見ていた人たちは細かいところまで気付いてニヤニヤできるんだろうなぁと思うと羨ましいところはあります。
一番すごいと思ったのは25人のライブシーン。キャラ総出で登場して歌うのは劇場版の醍醐味だよなぁ*6、と思いつつ、始まった瞬間の「音(音圧?)」もすごかった。いや、劇場のスピーカーと、普段聞いてるiPadのスピーカーじゃ比較するのもアレって感じなんですけども。圧倒的な映像と音の力でボコボコにされた感がありましたね…。
<劇場版アイカツスターズ!>
TL上では色々と話題になっていた*7のと、せっかくアニメ本編も全部見ているし(1週間遅れだけど)劇場版も見てみよう、と割と軽い気持ちで見に行ったら、「とても良かった…すごかった…」ってなった映画。たぶんこんな気持ちになったのは初です。
実は、ストーリー的には「ゆめとローラが喧嘩する」くらいの前情報しか知らなかった(アイカツカードの方に関しては完全に事前情報ゼロだった)ので、喧嘩と言ってもちゃんと仲直りするんでしょ、みたいに思ってたのに、こんなすごい仲直りをするなんて…って感じ。喧嘩のきっかけ~喧嘩そのもの~仲直りまでが本当にとても良い展開だし、そこからS4のライブ→ふたりなら最強☆のライブ、と畳みかけられるのもヤバい。前述のとおりライブの「音」もすごい。良いとかすごいとかしか言ってないけど、本当に良いと思ったんだから仕方ない。
あとは見ていて思ったことをいくつか。
・割とみんなチューしすぎじゃないですか?
・アニメ15話タイトル「月と太陽」といい、真昼が夜空を絶対的な目標として乗り越えていく「壁」としているのといい、マオリのおばあちゃんたちが月と太陽のペンダントをしていたのといい、やはりアイカツスターズ!は実質イース*8と零の軌跡*9
・時間軸がよく分からないところ。
(1日目)オープニングステージ→海、オーディション開催発表→喧嘩
(2日目)バスガイド、オーディション練習、伝説のドレス探し
(3日目)オーディション当日→仲直り→S4ライブ
だと思うのですが、仲直りの時点でどう見ても背景が夕焼けなので、時間的に岬から戻ってオーディションに間に合うのかな?と。(更にホテルでブレスレット作るのならば合格後~ライブ前?)
<あとがき>
だいたいアニメ放送が終わった後に追加エピソードや再構成された話の劇場版を見ることの方が多いので、本編が放送中に劇場版が公開されるのを見るのは珍しい気がします。しかも上手いことに本編に差し込む形になっているのがニクい*10。見なくても話はつながるのですが、劇場版を見ることで本編がもっと好きになれるので上手く作ってあるな~と思いました。
*1:下手なAC音ゲーより厳しいらしい。ソースはTwitter
*3:「虹野」という苗字にはとても思い入れがあるため
*4:らぶゆ~ とか まぶしっ とか
*5:テレレレーンみたいな音とともに飛んで来るビームの軌道がわかるアレ
*6:見たことないですけど、歴代ヒーロー大集結!的な全員登場するっぽい劇場版多いですよね
*7:主に同性愛とか
*9:2章のサブタイトルが「金の太陽、銀の月」、主人公が兄(故人)や街のしがらみなど色々な「壁」を乗り越える話
*10:劇場版を見た後に今日アニメ18話を見て、「これ劇場版見る前に見なきゃいけない話じゃん!」ってなりました。というか劇場版を見る前にフォトカツ!でアイカツアイランドのイベントが始まっているので、触れていく順番が結構めちゃくちゃです。悔しい。